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2013.12.07

危険レベル、上海の大気汚染が国際基準の24倍

 12月6日の上海のスモッグは危険レベルにまで達し、午後には一時、PM2.5(微小粒子状物質) の濃度が1立方メートル当たり602マイクログラム、世界保健機関(WHO)が定める国際基準の同25マイクログラムの24倍となった。この数字は去年6月に同市がPM2.5の観測を初めて以来最高。また、中国政府が定める基準、1立方メートル当たり75マイクログラムに対しては8倍だった。

交通機関は混乱、マスク需要急増
 同日はスモッグによる視界不良でバンド(外灘)から対岸の浦東が見えず、船舶や航空機の運行にも支障をきたした。空の便は少なくとも180便の離着陸が遅れや停止となった。上海市政府は最高レベルの警報を鳴らし、市民に大気汚染への注意をうながした。法規を4月に施行して以来、初めての警報となった。
 警報の発令後は、主な工場の生産制限もしくは停止、屋外の施行作業や道路の採掘・補修工事、高排気ガス排出車両の通行禁止、公用車の30%の使用禁止などの措置が取られた。また、すべての学校で屋外活動が停止された。

 スモッグの襲来でマスクの売り上げが急上昇しており、町中はマスクをした人であふれた。市内楊浦区の薬局の販売員は「今日は1時間当たり200枚近いペースでマスクが売れ、夜には品切れになった」と語った。高所得層の中には英国のショッピングサイトで1枚300元以上の高機能マスクを購入している人もいるという。
 上海市環境観測センターは今回のスモッグについて、北方の汚染物質が南に移動してきたことと、自動車の排気ガスなど上海自身が抱える大気汚染が重なったためと指摘。今後、中東部地域は強い寒気に見舞われ、9日には深刻な状態は解消されるとコメントした。12月7日付け『香港経済日報』が伝えた。

 


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