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2014.02.09

強毒な新型鳥インフルH10N8は既存ウィルスの変異

 先きごろ発売された英国の医学誌『ランセット』に、昨年12月にH10N8鳥インフルエンザに感染した中国本土の73歳の女性の死亡に関する中国疾病センターの研究論文が掲載された。論文は、H10N8鳥インフルのウィルスは既存のH9N2鳥インフルのウィルスが変異した新型であるとし、人から人へ感染する可能性を示唆している。

 本土で最初に確認されたH10N8鳥インフルの感染者は江西省南昌市の73歳の女性。発症から9日目の去年12月6日に多臓器不全で死亡した。論文は、死亡した女性のウィルスはいずれも生きた家きん類からのもので、うち6つの遺伝子はH9N2を起源とする鳥インフルの変異型であり、2007年に採取した水質サンプルや2010年に生きた家きん類から採取したH10N8ウィルスとは異なる新型ウィルスであるとしている。さらに、ウィルスは野生の鳥類が運んで来たもので家きん類を通して人の気管支や肺の深部で感染すると分析している。

 死亡した女性は発症4日前に家きん市場に足を運んでおり、女性の肺はウィルス感染が深刻な状態だった。本土では今年1月26日にも南昌市で女性がH10N8鳥インフルに感染しているが、この女性も発症前に生きた家きん市場を訪れていた。

 新型鳥インフルの感染力や感染ルートはまだ不透明だが、研究を行った専門家はさらに多くの人への感染が起きている可能性は否定できないとしている。また香港の微生物研究家は、中国本土では湿気の多い市場で水鳥と家きん類が同じかごに押込められており、このような状況下でウィルスが変異し、人から人へ感染しやすくなっていると語っている。2月7日付け『太陽報』などが伝えた。


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