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2013.06.01

六四集会「愛国」スローガンは使用せず

 今年の六四キャンドル集会のスローガン「愛国愛民、香港スピリット」の「愛国」が物議を醸す中、5 月31日、主催側の香港市民支援愛国民主運動連合会(支連会)はこのスローガンを使用しないと発表した。今年は「平反六四、永不放棄(六四の犠牲者の名誉回復を永遠にあきらめない)」を用いる。
 「愛国」スローガンについては、天安門事件で息子を亡くし、「天安門の母運動」の発起人である丁子霖さんが「愚かだ」と批難したことを受け、支連会の徐漢光・常任委員(当時)が「香港への理解が足りない」「ストックホルム症候群にかかり、中国政府に同情している」といった内容のメールを丁さんに送り、丁さんが激怒していた。5月31日付け香港電台(RTHK)によれば、支連会の李卓人・主席は丁さんに電話で謝罪し、「愛国」というスローガンを使わないことを伝えた。この件で徐氏は常任委員を退いた。
 「愛国」スローガンはすでに「本土派(郷土派)」と呼ばれる一部有識者から批判の声が上がり、集会参加をボイコットする動きが起きていた。これについて天安門事件で学生運動のリーダーだった王丹氏は5月31日、本土派が袂(たもと)を分つ相手は中国共産党であり、支連会と対立すれば香港の民主を守れなくなると懸念。ビクトリア公園に灯る無数のキャンドルライトは香港で最も美しい光景。中国共産党に民主と自由を守る香港人の決意を見せるとともに、世界の人々がこの歴史の傷を忘れないよう、六四集会に参加すべきだと呼び掛けた。


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