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2013.07.03

七一デモ、政府への不満訴え43万人が参加

 返還から16周年を迎えた7月1日、香港で七一デモが行われ、主催した民間人権陣線(民陣)の発表で参加者数は過去9年で最高の43万人に達した。
 デモ行進は例年同様、午後2時半にビクトリア公園から始まった。台風警報が発令される悪天候の中、参加者は雨合羽姿で「普通選挙の即時実現」や「セントラル占拠」などの横断幕を掲げ、梁振英・行政長官の辞任を求めるプラカードを手にした人も目立った。「給料の半分は家賃に消え、残りの半分は生活費に消える」。「中産階級には何の支援もない。香港は人が住める所じゃなくなっている」。参加者の多くは、政府の不動産対策やインフレ対策に不満を感じ、普通選挙の即時実現と社会保障の充実を求め行進した。
 今年はアドミラルティーの添馬公園(タマール広場)をはじめとする域内37カ所で政府派が人気アーティストらを招いたイベントを開催。全体で22万5000人が参加したと発表した。また、デモ隊の通り道となるコーズウェイベイや湾仔などの店舗では午後2時から飲茶の割引や洋服などのセールを行った。民主派は「いずれも特区政府がデモ参加者の注意を引こうとする作戦だ」と批判したが、2日付け『太陽報』は、どの店も閑散としており、デモ参加者の気を引くことはできなかったと報じた。
 デモ行進中、コーズウィエベイのそごうデパート前で歩道からデモ隊に参加しようとした市民らと警官隊とがもみ合う一幕があった。また、香港警察によれば、中国本土籍の女性がデモ行進中に焼身自殺を図ろうとして連行された。女性は5歳の娘の強姦事件の裁判が公平ではなかったとして中央政府に陳情したが聞き入れられなかったと語っている。通過終着点は例年の特区政府本庁舎ではなくセントラルとなり、午後5時から遮打道で行われた集会では「セントラル占拠行動」の発起人らが理念を説明。集会は3時間で終了し平和裏に解散した。
 11回目となる今回の参加者数は過去3番目を記録した。ただ、警察の推計ではピーク時で6万6000人、香港大学民意研究計画の推計では8万8000~9万8000人、香港大学社会工作・行政学部の葉兆輝・教授の推計では10万3000人と、民陣の発表と大きな開きがあり、「43万人」という数字には疑問の声も上がっている。
 一方、本土紙『環球時報』は社説で、「七一デモは香港社会の『新たな風物詩』の一つとなった」とし、「本土はこれをさらに広い心で受け入れよう」「一部の香港人は利益を最大化するために故意に本土を刺激するような言動を取るが、これは一種の甘えに過ぎない」と論じた。2、3日付け香港各紙が報じた。


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