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2013.12.19

3杯で腎機能障害、中国産カドミウム米が香港流入

 先きごろ、消費者委員会は香港で市販されている3種類の食用米から基準値を超えるカドミウムが検出されたと発表した。このうち、香港で30年以上市民に親しまれている「金稲牌中国絲苗米」からは最も高いもので基準値の1.8倍のカドミウムが検出された。また「金豊年牌長香玉」は同1.2倍だった。これらの米を毎日3杯食べていると、腎機能障害に陥る危険性があるという。

 12月18日付け『香港経済日報』によると、今年4〜9月に消費者委員会は市販の34種類の白米と10種類の玄米のサンプル検査を行った。結果、中国本土産の「金稲牌中国絲苗米」「金豊年牌長香玉」「金浪牌増城絲苗米王」の3種類から1キログラム当たりそれぞれ2.223ミリグラム、0.149ミリグラム、0.143ミリグラムのカドミウムが検出された。
 香港の法令では、穀物1キログラム当たりのカドミウムの含有量は最高0.1ミリグラムだが、3種類のサンプルの含有量は0.43倍から1.23倍だった。また、今回のサンプル検査の44種類中、カドミウムが検出されなかったのはわずか4種類だった。ただ、一部で基準値内のヒ素、クロム、鉛、水銀などの重金属が検出されている。
 この検査後、消費者委員会は食物安全センターに問題のサンプルを提出。センターが追跡調査を行ったところ、1軒の小売店で依然として「金稲牌」の白米が販売されており、このサンプルを12月初めに検査した結果、これまでで最も高い1キログラム当たり0.28ミルグラムのカドミウムが検出された。

 消費者委員会のスポークスマンは、カドミウムはガンのリスクを高める物質のクラス1に属しており、空気中からカドミウムもしくはカドミウム含有物質を吸い込むとガンになる危険性がある。食事で摂取したカドミウムが同様にガンリスクを高めるかどうかの実証はまだされていないが、含有量の高い食品を長期的に摂取すれば腎機能障害になる可能性があると指摘した。

 消費者委員会では検査結果を数週間前からスーパーマーケットなどに報告しており、百佳超市(パークン・ショップ)では「金稲牌」「金豊年牌」の2種類の白米はすぐに全店舗の商品棚からはずされた。だが、「金浪牌」の報告だけは12月17日と遅れたため、パークンでは購入した市民はレシートで返品できると呼び掛けている。恵康超市(ウェルカム・ストア)と華潤超市では問題の白米は取り扱っていなかった。


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