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2013.09.17

問題動画が流出、亀ゼリーの有名店に違法疑惑

 香港に拠点を置く「亀苓膏(亀ゼリー)」(※)の有名店「海天堂」で、亀ゼリーの表面に生えたかびを水道水で洗い流し、スポンジで拭き取った後にふたをして冷蔵庫に戻している動画と、プラスチック容器に入った安価な亀ゼリーを高級亀ゼリー用の陶器に移している2つの動画がネット上に流出し消費者に衝撃を与えている。

 この動画を流したのは中国本土の蔡国強・氏。蔡氏によれば、1つは広東省恵州市の工場、もう1つは広東省内の店舗で密かに撮影したもので、海天堂ではここ数年このような違法行為が常体化しており、恵州市の工場で製造された商品は香港と広州市に運ばれ、1椀当たりわずか数元のコストの亀ゼリーが本土では1椀20~30元で販売されていると指摘した。

 さらに、この動画の流出後に香港城市大学生物及化学系の張漢揚・副教授がサンプル検査を行ったところ、本土で購入した海天堂の4つのサンプル中3つからは亀の甲羅の成分が一切検出されず、残る1つも甲羅の成分が極端に少なかったと公表した。香港メディアからは「亀零膏(亀ゼロゼリー)」とやゆされ、販売済みのクーポン券の払い戻しではホットラインがつながらないことから苦情が殺到している。

イメージダウンまぬがれず
 動画について海天堂側は、悪意ある誹謗中傷だとする声明を香港紙に掲載。蔡氏は以前海天堂と協力関係にあった広告会社の責任者で、すでに香港と広東省の警察に通報済みであり、弁護団を立てて民事訴訟を起こす構えを明らかにした。
 海天堂の呉耀明・社長は警察に対し、蔡氏から電話でビジネスを持ちかけられ拒否したところ、脅迫まがいのことを言われた。会話は録音しておりすでに証拠として警察に提出していると語っている。また城市大の張副教授に対しても、弁護士を通じて書簡を送ったことを明らかにした。同社商品については現在、香港の食物及衛生局がサンプル検査を行っており、結果は後日公布される。ただ、工場が稼働していないため立入検査はできないという。

 海天堂は香港・マカオ・本土に100店以上を有する亀ゼリーと涼茶(漢方茶)の専門店。1991年に香港に1号店を開店して以来、呉氏自身が広告塔となったメディア戦略で事業を拡大。1999年にはのれん争いが勃発したが、グミタイプの亀ゼリーなどアイデア商品を生み出し、老舗「恭和堂」と並ぶ香港の二大亀ゼリーチェーンに成長した。しかし、ピーク時には300軒あった店舗が近年は激減していた上、今回の事件で企業イメージの大幅なダウンはまぬがれない。香港では同店の亀ゼリーは1椀50香港ドルで販売されている。9月12~15日付け香港電台(RTHK)、『太陽報』、『星島日報』などが報じた。
 
亀ゼリーは清代の同治皇帝の性病薬として献上されたのが始まりとされる。考案した漢方医が故郷の広東省に戻り、後に香港に移住したことで、香港と広東省で亀ゼリーが盛んに食べられるようになった。亀ゼリーの主な材料は金銭亀の甲羅と漢方薬の土茯苓(どぶくりょう)。近年は金銭亀が希少化し中国国家の保護動物となったため、草亀などで代用するのが一般化している。古くから亀ゼリーは解毒と体内の熱気を鎮める作用があり肌疾患やニキビの治療に効果があるといわれることから、肌の状態を良くするために定期的に食べる人も多い。

↓関連動画・広東語(appledaily.com.hk)

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