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2013.11.04

ドラッグ「アイス」原料、風邪薬の並行輸入業者を逮捕

 香港税関は新界地区上水の非合法ドラッグ倉庫を摘発し、違法ドラッグの密輸に関わった容疑で並行輸入業者らを逮捕した。11月3日付け『星島日報』によると、逮捕されたのは28歳から38歳の中国本土籍の男4人。男らは香港とエジプトで風邪薬を大量に購入し、ドラッグ「氷毒(アイス/メタンフェタミン)」を製造する非合法組織に渡し、1回500人民元の報酬を受け取っていた。4人はすでに香港で起訴されている。アイスは風邪薬に含まれる鼻水を止める成分「麻黄鹸」から製造できる。本土の非合法組織は風邪薬を利用してアイスを製造していたとみられている。

エジプトから帰国の男
 香港税関によると、先きごろ空港でエジプトから戻った本土籍の男の2つの手荷物から鉄観音茶の容器を見つけた。エジプトは鉄観音茶の産地ではないことから職員がこの男の跡をつけたところ、上水のビルで本土籍の男2人にこの荷物を渡すところを見つけた。税関はこの運び屋の男がいなくなったところで男2人の部屋に押し入り、中にあった風邪薬48キロを押収。捜査中、さらにもう1人の男が風邪薬6キロを手渡しに来たところを逮捕した。同時に別の職員が泳がせておいた運び屋の男の跡をつけ、男が羅湖税関に着いたところで逮捕した。
 押収した風邪薬は全部で54キロ、価格にして9万6000香港ドル相当。15キロの高濃度の麻黄鹸が含まれており、960万香港ドル相当のアイス15キロを製造できる。製造されたアイスは香港や東南アジアで売買されていた。

ゾンビ・バスソルトも量産の可能性
 香港ではアイスの密輸が上昇傾向にあり、昨年の35キロから今年は1〜9月でその2倍に増加している。今回逮捕された4人の供述から、運び屋役の男が海外から香港まで風邪薬を運び、香港から本土までは並行輸入業者が密輸していた。服用すると凶暴になるドラッグ「喪屍浴塩(ゾンビ・バスソルト)」も麻黄鹸を主成分とすることから、税関はこの本土の組織がゾンビ・バスソルトも大量に製造していた可能性があるとみている。
 麻黄鹸は世界中で規制が厳しくなっているが、風邪薬は容易に入手できる。香港では風邪薬の価格は1粒8セント、エジプトは香港ドルにして1粒3セントと安い。また本土は風邪薬の入手規制がすでに厳しくなっているため、男らは香港経由で本土に密輸していた。


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