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2014.05.07

中国本土からの観光客が減少 「イナゴ駆逐行動」影響

 香港入境処のデータによれば、今年5月1~3日のメーデーの連休期間中に香港を訪れた中国本土からの観光客は昨年同期比1.6%減の延べ38万8100人となった。本土観光客の減少は自由旅行が解禁になった2003年以来初めて。昨年のメーデーの連休は4月29日~5月1日、延べ39万4400人が香港を訪れていた。

 香港旅遊業議会の董耀中・総幹事は、本土の高所得層は香港ではなく別の国や地域で消費する傾向が出ていると分析。さらに昨今の「駆蝗行動(イナゴ駆逐行動)」が高額品の消費に大きな影響を及ぼしているとコメントした。高額品の消費の落ち込みは高官らを対象にした本土の腐敗取り締まり強化が影響しているとの見方もあるが、董総幹事は取り締まりの強化は始まってすでに時間が経っており、今回の旅客数減少の要因にするには無理があるとの認識を示した。

 本土紙『人民日報』も海外版の社説で、本土客減少の原因は、本土経済の成長が鈍化したこと以外に旅客の消費モデルの変化と、さらに一部の過激な香港人による「駆蝗行動」が影響していると論じた。

宝飾品は売上げ減
 本土観光客が多く買い物をする宝飾店などでもメーデーの連休は売上げが落ち込んでおり、宝飾品チェーンの「六福」では、今年予定していた新店舗のオープンを延期した。六福の黄偉常・主席もメーデーの本土観光客の減少について、本土経済の失速と「反自由行(本土観光客の自由旅行反対運動)」が影響しているとみており、今年1~3カ月の同社の売り上げは前年同期比10%減、4月も前年同期比で減少は免れないという。

 同じく宝飾チェーンの「周先生」は、メーデーの連休中は通常の週末よりも売り上げは良かったものの、以前のような連休効果は薄れているとコメント。同社でも香港での「反自由行」が本土観光客の諸費マインドに響いているが、需要が切実であれば依然香港に買い物に来るとみている。5月5日付け『星島日報』、商業電台などが伝えた。


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